人材育成
「防災力の向上は[人づくり]から」
(1)防災ワークショップ・研修の開催
メンバー国において防災対策を効果的に推進できる人材を育成するため、各国のニーズに合わせた様々なセミナーや研修を企画し、実施しています。
- 地方政府職員の防災研修
- JICA総合防災行政セミナー
- 洪水対策促進セミナー
- 地震防災促進セミナー
- シンガポールでの国際都市捜索救助研修
- 総合的な防災政策(TDRM※)セミナー
※効果的な防災対策を実施するには、建物の耐震化等の「減災」(Prevention/Mitigation)防災訓練の実施、ハザートマップの住民への提供・活用促進等の事前準備(Preparedness)、災害直後の救援・救済等の「災害応急対応」(Response)及び「復旧・復興」(Rehabilitation/Reconstruction)の防災サイクルのすべての段階において、また、中央政府、地方政府、公共機関、コミュニティ、NPO、学校、企業、学界等あらゆる関係者が連携して対応を行うことが重要です。アジア防災センターは国連人道問題調整事務所(OCHA)神戸と協力し、このような防災対策をTDRM(Total Disaster Risk Management)として提唱し、ワークショップや国際会議を通じてメンバー国を中心に普及しています。
(2)外国人研究員(VR)招聘プログラムの実施
外国人研究員招聘プログラム メンバー国から職員を招聘する客員研究員プログラムを1999年から実施しています。2019年3月時点で26か国から合計111名の受け入れ実績があり、客員研究員を通じてメンバー国の人材育成と防災情報の収集に努めています。客員研究員は、ADRC着任中に防災に関する日本の先進的知識や技術、日本の国際協力などについて学び、帰国後は各国の防災能力向上の取り組みや、ADRCとメンバー国間の更なる協力推進に貢献することが期待されています。