インドネシア : 地震 : 2006/07/17
GLIDE: TS-2006-000087-IDN
発生期間 | 2006/07/17 |
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国名及び地域名 | インドネシア |
災害名 | 地震 |
概要 | 2006年7月17日、インドネシアのジャワ島で、海中を震源としたマグニチュード7.7の強い地震が発生し、津波によって少なくとも500人が死亡した。 |
被害概要 | ||
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人的被害 | 物的被害 | その他被害 |
関連リンク情報
[関連レポート・記事]
ReliefWeb 2006/8/3
ジャワ島パンガンダラン8月2日の報告によると、ジャワ南岸を津波が襲って2週間が経過するが、IDPキャンプで避難生活を送る1万人余の人々は、まったく手がつけられない家へ戻ることを依然拒否している。
WFP(国連世界食料計画)は、インドネシアの一連の災害によって、住民はあまりにも恐怖にさいなまれてもとの場所へ戻って住む状況ではないと報告している。
ロイター通信 2006/08/01
インドネシア技術研究大臣は、バリ島で開催されている地域津波対策会議の傍らのインタビューにて、「今回のパンガンダランの津波事故によって得た最も貴重な教訓は、きわめて官僚的な体制に依存しすぎていたということである。われわれは知事や市長に災害情報を送るが、彼ら個人は24時間体制ではないということだ。」と述べた。
ロイター通信 2006/07/26
ジャカルタ7月26日発のロイター通信によると、インドネシア政府は、ジャワ島南部津波により数百もの人名が奪われ1週間以上経った後で、沿岸部住民に向けた津波警報システムの一環として、携帯電話のアンテナにサイレンを設置すると発表した。
BBCニュース 2006/07/23
強い海底地震がインドネシア・スラウェシ島を襲った。
地震専門家は当初住民に海岸からの避難を指示したが、あとで津波の可能性がないことを伝えた。
Reuters AlertNet 2006/07/23
7月23日ジャカルタ発: インドネシアのスラウェシ島沖にて強い海底地震があり、地元の気象庁関係者および地理学者はいちはやく津波の可能性を示唆した。
地元省庁はマグニチュード6.6と報告したが死者および被害の度合いについての速報は発表されていない。一方で、アメリカ地質調査関係者はこの地震のマグニチュードは6.1であるとしている。
BBCニュース 2006/07/22
津波による家屋等の残骸は衛生上の理由により焼却されている。ジャワ島を襲った津波による死者は650名に上った。
BBC ニュース 2006/07/19
インドネシア津波システムの不具合:
かのインド洋津波による被害の18ヵ月後、ジャワ島を襲った大津波によって何百もの命が失われた。
今回の犠牲は、インド洋津波で確認された早期警報システムが適切に鳴動することへの疑問を引き起こした。
ロイター通信 2006/07/19
パンガンダラン(インドネシア)19日発ロイター通信によると、津波被害のあったジャワ島南部沿岸地帯では、新たな余震の恐怖におびえている。死者の数は550名にのぼった。
ロイター通信 2006/07/18
パンガンダラン(インドネシア)発ロイター通信 7/19:
津波から2日経過し、瓦礫の中から死者が救出され、救助が徐々に届き始めると、余震のたびに、さらなる大きな津波がくるのではという恐怖から、何百もの人びとが丘の上に向かって殺到している。
17日にジャワ島南部の沿岸300キロにわたって襲った津波による死者は525名にはね上がり、依然として273名の行方不明の捜索が続けられている。
ロイター通信 2006/07/18
ジャカルタ発ロイター通信によると、津波による死者が270名を超えた火曜日の時点で、資金不足が津波警報システムの製造を遅らせていると公的機関が明かしているという。
17日にM7.7の揺れが沖合い180キロパンガンダランビーチでは、津波被害が最もひどかったが、警報サイレンは鳴動しなかった。
BBCニュース 2006/07/18
現時点で520名を超える死亡者が確認され、余震による恐怖のため住民は高地へ避難するなど混乱している。
インドネシア政府は、津波警報の誤通知について非難されている。
AP通信 2006/07/18
300人以上が死亡、160人以上が行方不明。
少なくとも23,000人が更なる津波を恐れて避難している。
国営アンタラ通信 2006/07/18
人的被害以外に、津波により多くの観光基盤(ビーチサイドのレストラン、カフェ、魚市場、ホテル等)が破壊された。
数千人がテントやバラックに避難している。
パンガンダランのビーチの交番も深刻な被害を受け、伝染や電話線も途絶えている。
捜索救援チームが被災地で活動を行っている。
APF通信 2006/7/18
インドネシア保健省によると、中央及び西ジャワの6地域で少なくとも201名が死亡、295名が負傷、125名が行方不明となっている。
ニューヨーク・タイムズ(2006年7月18日)
2006年7月17日、インドネシア海岸を津波が襲い、少なくとも100名が亡くなった模様。(ビデオレポートあり)
東大地震研究所 EIC地震学ノート No.181
遠地実体波解析
ジャカルタポスト 2006/07/18
現地住民によると、津波は高さ5m程、40km/hの速度でビーチ奥数百メートルに達し家やホテルを流した。住民たちは更なる津波を恐れ、家に戻ってきていない。
ロイター 2006/07/17
ジャワ島を襲った津波により105名が死亡、建物が流され数百艘の漁船が被害を受けた。
OCHA 状況報告書No.2 2006/07/17
死傷者は増加中、少なくとも37名が死亡とメディアが報道した。地震はジャカルタ、バンドン、スラバヤ等でも感じられた。地震により発生した津波はパンガンダラン、チアミス、中央ジャワ等で観測された。
OCHA 状況報告書 No.1 2006/07/17
2006年7月17日現地時間午後3時19分、震源48.6kmにてマグニチュード7.2の強い地震が発生した。震源地はジャカルタより南部およそ355km、ジャワ島バンドンより南部260kmに位置する。太平洋津波警告センター、日本気象庁が津波警報を発令した。
CNNニュース 2006/07/17
インドネシアのジャワ島南部海岸側で発生した強い地震による津波により少なくとも5人が死亡した。
ABMニュースオンライン2006/07/17
インドネシアのジャワ島で発生した地震、津波により、少なくとも死者1人が確認され、行方不明者も出ている。
BBCニュース 2006/07/17
地震はマグニチュード7.2、現地時間15時19分に発生した。
[地図情報]
UNOSAT 衛星画像提供ページ
津波の被災予想エリア地図
USGS米国地質調査所
2006年7月17日、現地時間午後3時19分、ジャカルタより南部355キロの地点でマグニチュード7.7(当初7.2)の強い地震が発生した。
[協力者からの情報]
JICAジャカルタ事務所よりの情報 2006/07/18
15時20分頃 めまいのような揺れがあり(感じた者と感じなかった者有)
リス所員がBMGに問い合わせた所、
マグネチュード5.5、ジャカルタ南方366km、震源深度33kmとの回答
事務所そばのメナラタムリンではビルからの避難をしたとのことだが、同ビル
のじゃかるた新聞は、特に揺れも感じず、避難はしなかったとのこと
避難理由は??一種の誤報によるパニックか?
16時30分頃 フジテレビ等の報道機関からの問い合わせがある。
ここで、M7.2との日本気象庁発表を初めて聞く
震源地に近いバンドン周辺関係者の安全確認を行うが「地震あったの?」
という反応
その後、TVをつけ、専門家・協力隊員の安全確認を実施
永見所員が再度BMGに確認したときには、津波はない、との回答あり
徐々に、情報が流れ
-PANGANDARAN地区で津波被害があったらしい(当初3名死亡の情報)
-近くのCilacapでも引き潮現象が確認されたらしい
-津波高さは、5m(3m、2mなど情報はまちまち)、海岸から300mまで遡上したとの情報もあ
り
-本震は15:19 M6.8、時間不明でM5.5、16:13にM6.1があった模様
-20:00ごろで 死者7名、行方不明者68名(60名という情報もあり)
今日の朝の時点で死者、負傷者、行方不明者ともに100名を越える状況(NHK)
USGSがM7.2をM7.7に訂正。
(うちの運転手の朝の情報では、死者が41名とのことだった)
(竹内氏より転載許可済)
[画像データ]
JAXA
「だいち」による災害前後の画像情報