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ADRCの活動
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ADRC活動報告

2024年7月24-25日 (オンライン)


20240724_2.png2024年7月24-25日、APECベトナムは「気候変動に対する脆弱な沿岸地域社会の回復力の向上」をテーマとしたオンライン・ワークショップを開催しました。このワークショップは4つのテーマ別セッションで構成され、ADRCは「アジア太平洋における気候変動に対する脆弱な沿岸地域社会の回復力:展望と課題」というテーマで、セッション1のモデレーターを務めました。

このセッションでは5人の専門家が発表を行いました。ベトナムからの2人の講演者は、猛烈な台風や頻発する洪水を引き起こす海面上昇など、国や地方レベルでの気候関連の課題についてそれぞれ報告を行いました。その他の専門家からは以下の報告が行われました。


1) 国連防災機関(UNDRR)は、仙台防災枠組が気候変動適応策と災害リスク軽減策を統合するためのガイダンスを提供していることを報告した。
2) 韓国は、高潮を監視・予測するための新しいツールが利用可能になったことを報告した。
3) オーストラリアは、アジア太平洋地域における沿岸レジリエンスのための戦略的パートナーシップの推進における取り組みについて報告した。


セッション2(テーマ:気候変動に対する脆弱な沿岸地域社会の回復力強化に向けた取り組みの拡大)では、ADRCが「沿岸地域社会の回復力強化のための気候変動影響予測データの活用」について発表を行いました。ADRCは、多くの研究機関とともに、アジア太平洋地域の暴風雨・洪水災害と水資源に関する統合ハザードモデルの開発における気候変動予測先端研究プログラム(SENTAN4)への取り組みを紹介しました。特に、ADRCは、適応策や緩和策のための、地域ごとの気候変動影響予測データを作成するためのダウンスケーリングツールの活用について強調しました。


ADRCの本ワークショップへの参加は、地域レベルで気候関連の課題に取り組む他のエコノミーの経験や行動から学ぶ機会となりました。

(2024/08/01 15:00)

2024年7月24日 (トルコ、デニズリ)


20240724.png近年、ADRCとトルコの首相府災害緊急事態管理庁(AFAD)においては、国際会議の開催や現地調査など、多くの防災活動が実施されています。ADRCの池田主任研究員は、トルコ・デニズリのAFADで開催されたセミナーに参加し、日本における行政の防災の仕組みや、コミュニティレベルや国家レベルでの防災活動の事例について発表を行いました。また、AFADのFatma Canaslan Comut博士は、情報共有システムなど最近のAFADの防災活動について報告を行いました。参加者とともに、トルコにおけるより良いDRRを考えるための、有益な議論を行うことができました。

(2024/07/31 15:00)

2024年6月25日~28日 (韓国、ソウル)


20240625.png今年の台風委員会・防災作業部会(WGDRR)年次会合は、「『すべての人に早期警報システムを』イニシアチブ(EW4All):効果的な災害リスク軽減のためのギャップの解消」をテーマに、2024年6月25日から28日にかけて韓国のソウルで開催されました。ADRCは内閣府に代わり本会合に参加し、以下のような貢献と活動をしました。


1)2023年にADRCが実施した防災活動、すなわちGLIDE、センチネル・アジア、準天頂衛星システム(QZSS)、トレーニング、ウェビナー、アジア防災会議(ACDR)、ウェブサイト、その他の情報共有活動などについて、それらの達成状況に焦点を当てて日本のメンバーレポートを発表した。
2)次回のACDR2024の主催者、テーマ、日程、開催地をWGDRRメンバーへ共有した。
3)ACDR2024のテーマに関連する技術発表として、韓国国家防災研究所(NDMI)から「ディープラーニングとセンサーデータを利用した都市浸水対応技術」及び国連アジア太平洋経済社会委員会(UN-ESCAP)から「『すべての人に早期警報システムを』イニシアチブにおける社会的インパクト予測の役割」が報告された。
4)GLIDE、ウェブサイト、オンライン・データベースを通じた情報共有におけるWGDRRとの継続的な協力関係を確認し、作業部会の年次活動計画(AOPs)に反映させることとした。
5)2024年7月24-25日に開催される「気候変動に対する脆弱な沿岸地域社会の回復力の向上」に関するAPECベトナムが主催するオンライン・ワークショップへのADRCの参加について、ベトナム側と協議した。


WGDRRは、UNESCAP/世界気象機関(WMO)台風委員会の下にある作業部会の一つで、アジア太平洋地域の14のメンバー(すなわち12カ国と2地域)で構成されています。

(2024/07/05 15:00)

2024年6月24日 ~ 25日 (ベトナム、ダナン)


20240624.JPG

2024年6月24日~25日、ベトナムのダナンでEPWGワークショップ「APECにおける災害脆弱コミュニティのための早期警報早期行動の強化」が開催されました。これは、APECの防災作業部会(EPWG)でベトナムのフォーカルポイントでもあるベトナム農業農村開発省堤防管理・防災局が主催したもので、APECのメンバーエコノミー間で自然災害リスク管理に関する専門的・技術的情報を共有することを目的としており、APEC域内の約30名の専門家が参加しました。


ADRCからは児玉美樹研究部長と塩見有美主任研究員が参加し、塩見主任研究員はセッション3「ベストプラクティスと教訓」の中で、「CBDRMと緊急事態管理のための最新技術の活用」と題したプレゼンテーションを行いました。本ワークショップを通じて、参加者は、脆弱なコミュニティに対する早期警報と早期行動に関するさまざまな教訓や意見を積極的に共有しました。

(2024/07/02 15:00)

2024年6月17日~8月8日


20240617.JPGアジア防災センター(ADRC)は、2024年6月17日から8月8日にかけて、JICA課題別研修「中央アジア・コーカサス総合防災」コースをJICA関西との協力により実施しました。カザフスタン、キルギス、タジキスタン、ウズベキスタンの4か国から6名の防災担当行政官が参加し、災害対策の推進に向けた地方防災計画策定・実践の手法について学びました。


前半の4週間はオンラインによる講義や演習を行い、後半の3週間は日本での対面研修を行いました。来日中は兵庫県、大阪府、奈良県の防災関連機関を訪問したほか、新潟県中越地震後の崩壊・地すべり対策や、富山県常願寺川流域の砂防・治水対策などの現場を視察しました。また、演習やディスカッションを通じて各国の地方防災計画案を作成しました。研修員の皆さんは熱心にプログラムに参加し、研修の成果をどのように自身の業務や自国の災害対策に活かしていくのか検討しました。


本研修実施にあたり、ご協力いただいた各関係機関のご担当者、講師の皆様に厚く御礼申し上げます。

(2024/08/15 15:00)

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